AviUtlが重い時の対処法
- AviUtlが重い!
- カクカクでストレスが溜まる!
- フリーズして操作すらままならない!
重過ぎて作業が捗らない…エラーが多発する…。そんなAviUtlを快適に動かすための対処法を10個紹介したいと思うので、参考にしてみて下さい!
AviUtlを最新バージョンにする
従来までは4GBまでしかメモリを使用できない仕様でしたが、最近バージョンのAvuUtlでは共有メモリを『1TB』まで使用可能になります。
様々な調整により、現代の編集環境へと対応・・・つまりスペックの高いパソコンほど快適に作業できる仕様へとアップデートされたということです。
▲『AviUtlのお部屋』にアクセスし、最新バージョンをダウンロード。
現在では、本体は『aviutl110.zip』、拡張編集Pluginは『exedit92.zip』を使用するのが最も安定すると言われているため推奨です。
▲ファイルを展開し、最新バージョンの『aviutl.exe』を旧バージョンの本体と入れ替えましょう。
▲ファイルをドラッグし、上書き保存を行えば完了です。
patch.aulを導入する
patch.aulは『ePiさん』が開発したAviUtlを高速にするプラグインです。主に、拡張編集エリアの軽量化・テキストの軽量化・バグの修正などが適用されます。
一部フィルタも大幅に速度が改善。GPUで処理が行われるようになるため、今まで(2022年以前)よりも数倍以上の速度で編集作業を行うことが可能になります!
▲『こちらの配布サイト』から、上部の最新のファイルを選択し『Assets』をクリックしてタブを開き『patch_r〇〇.zip』をダウンロードしましょう。
▲『patch.aul』を『aviutl.exe』と同じ場所に移動させたら完了です。
InputPipePluginを導入する
InputPipePluginは、ファイルの読み込みを軽量化しメモリ不足によるエラーを回避するためのプラグインです。カット編集やエンコード作業の安定化に繋がります。
▲『こちらの配布サイト』から最新の『InputPipePlugin〇〇.zip』をダウンロードし展開しましょう。
▲Readme以外の3つのファイルを『aviutl.exe』と同じファイル内に移動。
▲aviutlを起動し、左上の『ファイル』→『環境設定』→『入力プラグインの優先度の設定』をクリック。
▲『InputPipePlugin』を『L-SMASH Works File Reader』の上に移動させたら完了です。
LuaJITを導入する
こちらも『ePiさん』が開発なさったスクリプトエンジンです。元々付属しているLuaファイルに上書きすることで、スクリプト関係の速度を格段に上げることが出来ます。
▲『こちらの配布サイト』からファイルをダウンロードし展開しましょう。
▲『lua51.bll』を選択し、aviutlフォルダ内の同じファイルに上書きしましょう。
キャッシュフレーム数を上げる
デフォルトでは『256』となっていますが変更しましょう。入力する数値は、使っているパソコンのメモリ数の1/2程度が丁度いいと言われています。
1G=1024MBの計算で、4Gのメモリを積んでいたら2G=2048MBなので『2048』と入力。16GBの場合『8192』といった感じ・・・。
- 4G=2048
- 8G=4096
- 16GB=8192
- 32GB=16384
自信のパソコンのメモリ数は『タスクバーを右クリック』→『タスクマネージャー→パフォーマンスのタブをクリック→メモリをクリック』で確認できます。
▲『ファイル』→『環境設定』→『システムの設定』を選択。
▲『キャッシュサイズ』の欄に、自身のパソコンスペックに合った数値を入力しましょう。
画像処理を間引いて表示にをオンにする
この設定を行うことで、一部の処理の重いフィルタを簡略化して表示してくれます。(その為、プレビューと出力したファイルでは、若干の見栄えの差が生まれます)
▲『タイムライン上で右クリック』→『画像処理を間引いて表示』にチェックを入れる。
フィルタを使いすぎている
フィルタを使いすぎると、どうしても動作が重くなってしまします。使ってないフィルタはチェックを外す、もしくは重いフィルタは使用を控えることをオススメします。
どうしても重いフィルタを使いたい場合は『出力直前までチェック外しておく』といった方法もあります。その場合、オフにしたまま出力を行ってしまわないよう気を付けましょう。
▲使わないフィルタはチェックを外す、もしくは削除するようにしましょう。
追記:高スペックなパソコンであれば、上記で紹介した『patch.aul』を導入することで解決します。重いフィルタを複数使用していてもサクサク動作するようになります。
- 使ってないフィルタは削除する
- 重いフィルタは使わない
- 出力直前までチェックを外しておく
- patch.aulを導入する
読み込んだ動画のサイズが大きすぎる
読み込んだ動画のサイズが『30GB』や『50GB』だと重くなってしまう可能性が高いです。事前にファイルサイズを小さくしておきましょう。
動画撮影を行う際1920×1080で録画するのではなく1280×720で録画する。もしくは1920×1080のファイルを編集前に1280×720にリサイズすることをオススメします。
- 無圧縮のAVIファイルを読み込む
- ファイルの解像度を下げて録画する
- 大きい解像度のファイルを小さくリサイズする
キャンバスが大きすぎる
キャンバスのサイズが大きいと、当然オブジェクトやフォントサイズも大きくなってしまうため、細かい編集をすればするほど負荷が大きくなってしまいます・・・。
- 720×480→640×360に
- 1920×1080→1280×720に
▲『設定』→『サイズの変更』から変更可能。
動画の保存先が悪い
外付けHDDやUSBメモリに保存している動画をそのまま読み込んだ場合、動作が重くなってしまう可能性があります。出来るだけCドライブから読み込むようにしましょう。
同様の理由でAviUtlもCドライブに置くようにしましょう。出来ることならHDDよりも処理速度が数倍速い『SSD』を推奨します。
- 録画ファイルは内蔵のHDD・SSDに保存する
- 外付けから内蔵のHDD・SSDに移動する
- メインのストレージをSSDにする
まとめ
そもそもAviUtlは『64bit』ではなく『32bit』に対応したアプリケーションなため、軽量化には限界があり、大規模な編集には向いていません。しかし、現代の動画編集に付いていけるよう、今でも多くの有志の方がプラグインやパッチの開発を行ってくれています。
勿論、サクサク動作させるためには使用しているパソコンのスペックに大きく依存します。大きなサイズの動画や細かい編集をしたいのであれば、メモリーは16GB以上・CPUはCore i5以上・・・といった感じで、それなりの環境を整える必要があります。